

(宗教工芸新聞2013年12月25日号より引用)
造花は仏壇店の必要アイテムで、仏花としての造花を店頭品揃えとして持つが、あくまでも生花の代用品としての位置付けであった。
カラコレス(長野)の作品はフラワーアレンジメントの流行を敏感に採り入れたもので、造花ではなく供え花としての「常花」として価値観のあるものに仕上がっている。
カラコレス代表の坂本裕美さんは1995年、長野市内でドライフラワーのアレンジメント教室を開講し、現在長野県内で六ヶ所の教室を開き、店舗やイベント会場のディズプレイなど幅広い仕事を行っている。
坂本裕美さんはドライフラワーアレンジメントのプロであり、これまで宗教用具業界内で流通してきた造花とは一線を画す。
ちょっとセンスの良いスタッフのお花とは異なる世界が展開される。
そんな坂本さんが「供え花」に取り組み始めたのは、「亡き人に花を贈りたい」という声をたくさん聞いてきたからだ。
カラコレスが用いる造花は最高級の製品。
花に厚みのあるカサブランカ、花の尖端の細い縮みまでを再現したカラー、紫の発色が美しいデルフィニウム。
一つひとつの花の存在感がハーモニーを奏で、心に安らぎをもたらす。
来春四月一日二日に開催される全国仏壇仏具振興会の春季展示会(会場・東京流通センター)に出展予定。